BMW 420iの維持費は高い?エスクァイアと2台持ちした実額で比較

BMW 420iとエスクァイアの維持費を、2台持ちの実額で比べた記事のイラスト。ほぼつり合った天秤と、お金・ガソリン・計算のアイコン 充実したカーライフを送ろう

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「BMWに乗ってみたいけど、輸入車は維持費が高いんでしょ?」
「ハイオクだし、国産のミニバンよりお金がかかるのでは?」

僕は、BMW 420iクーペ(2017年式)が納車された2024年12月から2026年9月まで、トヨタ エスクァイアとの2台持ちでした(BMWを一時抹消していた2025年11月〜2026年4月を除く)。エスクァイアは下取りに出し、今はBMWと90ヴォクシー ハイブリッドの2台持ちです。どちらの車も通勤には使わず、休日に出かける時だけ乗っています。

エスクァイアは、ノア・ヴォクシーと中身が同じ2Lガソリンのミニバンです。この記事では、エスクァイアを「国産2Lミニバンの代表」として、自動車税・保険・車検の実額と、同じ距離を走った時のガソリン代を、BMW 420iと比べます。「ドイツ車は維持費が高いから」とあきらめている人や、憧れている人の参考になればうれしいです。

この記事の結論:走らなくてもかかるお金はほぼ同じ。走るほど420iが安い(ガソリンのミニバンと比べた場合)

  • 走らなくてもかかるお金(自動車税・保険・車検の法定費用など)は、1年あたり420i 約8.6万円、エスクァイア 約8.4万円でほぼ同じ。車検は自分で持ち込んだ時の金額で、整備・部品代は入っていない
  • 燃料代は、ハイオクでもエスクァイアより420iが安い。1,000kmあたり420i 約11,600円、エスクァイア 約15,200円。ただしハイブリッドのヴォクシー(約6,900〜7,900円)よりは高い
  • 年5,000km走ると、合計は420i 約14.4万円、エスクァイア 約16.0万円(計算例・整備や部品の代金は入っていない)
  • 2017年式・約5.4万kmで納車された僕の420iは、納車から約6,200km走って、まだ故障はない。故障がまだ無いので、修理代の実額は書けない。部品はエスクァイアより高い(ワイパーは約5,000円と約2,000円)

※ガソリン価格は、資源エネルギー庁の全国平均(2026年10月13日時点・レギュラー170.1円、ハイオク181.0円)で計算しました。

結論:走らなくてもかかるお金はほぼ同じ。燃料代はガソリンのミニバンより安い

維持費を「走らなくてもかかるお金」と「走った分だけかかるお金」に分けて比べます。走る距離は人によって違うので、1年の合計は最後に計算例で出します。

走らなくてもかかるお金(1年あたり)

車検は自分で持ち込んだ時の金額で、整備・部品・修理の代金は入っていません。

項目BMW 420iクーペエスクァイア
自動車税39,500円39,500円
任意保険約19,000円※17,540円
車検(1年あたり)約27,900円約27,400円
合計(目安)約8.6万円約8.4万円

※BMWの保険は12か月にならした目安です。車検は2年に1回の金額を半分にしました。

保険はBMWのほうが年1,500円ほど高く、合計の差は年に約2,000円でした。走らなくてもかかるお金は、ほぼ同じと言ってよい金額です。なお保険料は、年齢・等級・車両保険を付けるかどうかで大きく変わります。表の金額は、僕の契約の場合です。

走った分だけかかるお金(100km・1,000kmあたり)

車燃費100kmの給油量1,000kmの燃料代
420i15.6km/L約6.4L約11,600円
エスクァイア11.2km/L約8.9L約15,200円
ヴォクシー HV(参考)21.6〜24.5km/L約4.1〜4.6L約6,900〜7,900円

※420iはハイオク、エスクァイアとヴォクシー(90ヴォクシー ハイブリッド E-Four)はレギュラー。ガソリン価格はレギュラー170.1円・ハイオク181.0円(資源エネルギー庁の全国平均・2026年10月13日時点)。燃費はどれも燃費計の表示で目安です(ヴォクシーは3回の記録の幅)。

1,000km走ると、420iはエスクァイアより約3,600円安く済みます。一方で、ハイブリッドのヴォクシーよりは約3,700〜4,700円高くなります。今乗っている車がガソリン車かハイブリッドかで、答えが変わります。

1年でいくら?年3,000km・5,000km・1万kmの計算例

僕の実額ではなく、計算例です。上の「走らなくてもかかるお金」に、走った距離の燃料代を足しました。自分に近い行を見てください。

1年に走る距離BMW 420iクーペエスクァイア差
3,000km約12.1万円約13.0万円420iが約8,800円安い
5,000km約14.4万円約16.0万円420iが約1.6万円安い
10,000km約20.2万円約23.6万円420iが約3.4万円安い

計算すると、年に約550km以上走るなら、合計は420iのほうが安くなります。走るほど差は広がり、年1万kmで約3.4万円です。

ハイブリッドのヴォクシーと比べると、年5,000kmで燃料代は420iのほうが約1.9万〜2.3万円高くなります(420i 約5.8万円、ヴォクシー 約3.5万〜3.9万円)。

比べた2台:BMW 420iクーペとエスクァイア

BMW 420iクーペ

2017年式の420iクーペです。2Lターボのエンジン(B48)、後輪駆動(FR)、2ドアのクーペで、燃料はハイオクです。走行約5.4万kmで、2024年12月に納車されました。

トヨタ エスクァイア

ノアの見た目を豪華にした車で、装備や見た目以外は基本的にノアと同じです。2Lの自然吸気(NA)エンジン、4WD、5ナンバーサイズのミニバンで、燃料はレギュラーです。子どもがいる3人家族の我が家では、とても重宝しました。

2026年9月に下取りに出しました。そのときの話はエスクァイアの下取り・買取相場|8年落ちで相場より50万円高かったに書いています。

燃料代:ハイオクでも、ガソリンのミニバンより420iが安かった

ハイオクでも、ガソリンのミニバン(エスクァイア)より420iのほうが燃料代は安く済みました。ハイブリッドとの比較は、この章の最後に書きます。

車の形も重さも違うので、条件をそろえた比較ではありません。同じ家で、同じ時期に使った2台の記録です。

実燃費と、同じ距離を走った時の給油量

燃費計の表示で、BMW 420iは15.6km/L、エスクァイアは11.2km/Lでした。測った時の走り方は、街乗りで中距離〜長距離で、高速道路は使っていません。乗っていたのは1人か、家族3人です。

100km走るごとに、420iは約6.4L、エスクァイアは約8.9L。420iのほうが約2.5L少なく済みます。給油の量でいうと、約3割少ない計算です。

ハイオクがいくら高くなるまで、420iのほうが安いか

ハイオクはレギュラーより高く、2026年10月13日時点の全国平均では1Lあたり10.9円の差(約1.06倍)です。

一方で、燃費の差は 15.6÷11.2=約1.39倍。つまり、ハイオクの値段がレギュラーの約1.39倍になるまでは、420iのほうが燃料代は安い計算です。今のレギュラー170.1円なら、ハイオクが約237円になるまで逆転しません。今は約1.06倍なので、まだかなり余裕があります。

欲しい車がハイオク、今の車がレギュラーの場合は、「欲しい車の燃費÷今の車の燃費」を出してみてください。その数字が、ハイオクとレギュラーの値段の比(今は約1.06倍)より大きければ、ハイオクでも燃料代は安くなります。

420iの燃費が良かった理由

BMWのほうが燃費が良かった理由は、大きく分けて3つあります。

  1. 後輪駆動(FR)で、4WDのエスクァイアより駆動の仕組みが軽いこと
  2. 屋根が低く、風の抵抗を受けにくいこと
  3. 車が軽いこと

給油のたびに「BMWってエコカー!?」と本気で思いました。

ハイブリッドのミニバン(90ヴォクシー)と比べると

エスクァイアから乗り換えた90ヴォクシー ハイブリッド E-Fourは、燃費計の表示で21.6〜24.5km/Lでした(3回の記録・条件つき)。100kmあたり約4.1〜4.6Lで、420iより少なく済みます。

測った時の条件はヴォクシーハイブリッド4WDの実燃費|好条件で24.5km/Lに書いています。

税金・車検・保険:同じ2Lクラスなら大きな差はない

自動車税:どちらも年39,500円

2台とも排気量は1.5L超〜2.0L以下の区分で、領収書の金額はどちらも39,500円でした。2019年9月30日以前に初めて登録された車の税額です(2019年10月1日以後に初めて登録された車は36,000円)。

「輸入車だから税金が高い」ということはなく、排気量の区分と、初めて登録された時期で決まります。

乗らない時期は一時抹消すると、残りの月の自動車税が戻り、保険も止められます。僕はBMWを冬の間(2025年11月〜2026年4月)抹消していました。2台持ちなら、使わない1台の分を節約できます。やり方は車の一時抹消のやり方にまとめています。

車検:自分で持ち込んで55,830円と54,850円(整備代は別)

どちらも自分で持ち込んだ時の、税金・保険・手数料だけの金額です。整備や部品の代金は入っていません。輸入車で差が出るのは、整備・部品のほうです。

BMWは一時抹消から戻した時の検査でしたが、中古の420iを買った人が受けるのはふつうの車検(継続車検)で、法定費用などはエスクァイアとほぼ同じです。

内訳420iエスクァイア
重量税32,800円32,800円
自賠責16,630円※117,650円
検査手数料2,900円※22,200円
登録手数料1,300円※3―
予備検査2,200円2,200円
合計55,830円54,850円

※1 前の自賠責が少し残っていた分、安くなっています。※2・※3 抹消から戻した時の手数料です。ふつうの車検なら、検査手数料(2026年4月から持ち込みの普通車で2,600円)だけになります。予備検査はテスター屋の費用です。

一番大きい重量税は、どちらも32,800円で同じでした。BMWだから車検の税金が高い、ということはありません。

※自賠責(24か月)は、2026年11月1日以降に始まる契約から18,560円に上がります。表は、僕が払った時の金額です。

お店に車検を頼むと、ここに整備・部品・お店の手数料が足されます。どこが削れるかは車検が高いと感じたら読む記事|安く受ける方法6つを徹底比較、自分で受ける方法はユーザー車検とは?費用・やり方・当日の流れにまとめています。

任意保険:420iのほうが年1,500円ほど高かった

エスクァイアは1年で17,540円。BMWは冬に一時抹消していたので9か月分で14,270円、1年に直すと約19,000円です。BMWのほうが年1,500円ほど高い計算です。

「輸入車だから保険が何倍も高い」ということは、僕の契約ではありませんでした。

保険料は、車両保険を付けるかどうかで大きく変わります。見積もりを取る時は、付けた場合と付けない場合の両方を出してもらうと比べやすいです。

故障と部品代:2017年式の420iで、故障はまだ無い

輸入車でいちばん心配なのは、故障だと思います。僕の420iは2017年式で、約5.4万kmで納車(2024年12月)されました。今のメーターは60,215kmなので、納車から走ったのは約6,200kmです。乗っていたのは2024年12月〜2025年10月と、2026年4月〜今の、合わせて約1年半。この範囲では、故障は一度もありません。故障とは別に、冬にメーターへ「BATT電圧低下」の警告が出たことはあります。今は、冬はBMWに乗らないようにしています。休日だけ乗る使い方での、短めの記録です。

冬に警告が出たときに買った充電器と、420iでのつなぎ方は「BMWのバッテリー充電器はどれ?選び方3つと420iのつなぎ方」にまとめています。

故障がまだ無いので、修理代の実額は書けません。車検の前後に自分でした整備は、エンジンオイルの交換だけです。オイル(0W-40)とオイルフィルターはネット通販で買い、自分で交換しました。

オイル交換1回あたり金額
エンジンオイル(5L分)約13,750円
オイルフィルター2,800円
工賃(自分で交換)0円
合計約16,550円

※オイルは8Lで22,000円のものを買い、1回に5L使うので、5L分の金額にしました。お店に頼むと、ここに工賃が足されます。

これまでにアウディA6とBMW 420iクーペの2台のドイツ車に乗ってきましたが、今のところ故障したことはありません。

ただ、部品はエスクァイアより高いです。たとえばワイパーは、エスクァイアが2本で約2,000円、BMWは約5,000円でした。

一方で、BMWは3シリーズ・4シリーズ・X1・X2などで部品を共有しているものがあり、互換性のある比較的安い部品もあります。タイヤ代の話は30扁平タイヤで後悔したことに書いています。

中古の420iで、壊れにくい年式・エンジン(B48)の選び方はN20とB48を徹底比較(中古の420iの選び方)にまとめました。

おまけ:今はBMWとヴォクシーの2台持ち

エスクァイアからヴォクシーに入れ替えた時、任意保険の追加の支払いは65円でした。2台持ちで車を替えても、保険料はほとんど変わりませんでした。

ヴォクシーの燃料代は、上の燃料代の章で比べています。エスクァイアのスタッドレスはヴォクシーに使えず、買い直しました(90ヴォクシーのスタッドレスタイヤ|エスクァイアから流用できず楽天で買い直し)。

まとめ:今がガソリンのミニバンなら、維持費で420iをあきらめなくていい

ミニバンの便利さは、子どもがいる家族には大きいです。それでも維持費だけを比べると、2Lガソリンのミニバンと420iは、走らなくてもかかるお金がほぼ同じで、燃料代は420iのほうが安くなりました。

ただし、ハイブリッドのミニバンと比べると、燃料代は420iのほうが高くなります。今乗っている車がどちらかで、答えが変わります。

ドイツ車は中古だと、新車よりかなり安く買えることが多いです。運転の楽しさや内装の考え方は、国産車とは違う、と僕は感じています。

読み終えたら、次の3つをやってみてください。

  1. 中古の420iを選ぶ時は、エンジンの型(B48かどうか)に加えて、保証が付くか・整備記録が残っているかを確かめる(エンジンの見分け方はN20とB48の違い)
  2. 欲しい車がハイオク・今の車がレギュラーなら、「欲しい車の燃費÷今の車の燃費」が、値段の比(今は約1.06倍)より大きいかを見る
  3. 車検証の「初度登録」の年月で、自動車税が39,500円か36,000円かを確かめる。保険は、車両保険あり・なしの両方で見積もりを取る
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