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「ハイブリッドなのに、思ったより燃費が伸びない」
「アクセルを離しても、なかなかEV(電気だけで走る状態)にならない」
「もしかして故障?」
僕はエスクァイア(2Lガソリン)から、90ヴォクシー ハイブリッド S-Z E-Four(2024年式の中古車)に乗り換えました。E-Fourは、後ろのタイヤも電気モーターで回す4WDです。ハイブリッド車は初めてで、親族も乗せて5人で近場に出かけた日に、まさにこの悩みにぶつかりました。
この記事では、その日の燃費の変化と、トヨタの取扱説明書で調べたことをまとめます。
この記事の結論
- 警告灯が出ておらず、ふつうに走れているなら、走り始めにEVにならないのはまずは仕組みどおりと考えてよさそう
- 僕の場合、走り始めはアクセルを離してもEVにならず、出発して10分くらいで車内が冷えてくると、EVに切り替わるようになった
- ただし、この時はエンジンが冷えていた・日なたに止めていた・冷房が強く働いていたが重なっていて、エアコンだけが原因とは言い切れない
- 同じ道の往復で、行きの終わりは約18km/L、帰りまで含めた30kmの平均は21.7km/L(メーター表示・1回。冷房はずっとつけたまま)
- ただし1回だけの数字。街中や渋滞の多い道の燃費はまだ測っていない
- 暑さ・寒さは我慢しない。エアコンはつけたまま、内気循環などで負担を減らす
- 静かにEVで出たい時だけ、出発の時にエアコンを一度オフにする手もある(走り出したら戻す)
まず確認:EVにならないのは故障?
先に答えを書くと、メーターに警告灯や警告メッセージが出ておらず、ふつうに走れているなら、まずはハイブリッドの仕組みどおりと考えてよさそうです。特に、その日はじめて乗った時や、日なたに止めていた時の走り始めはEVになりにくいことが、取扱説明書から読み取れます。
トヨタのヴォクシーの取扱説明書には、ガソリンエンジンが自動で止まらないことがある条件が書かれています。次のどれかに当てはまる時は、エンジンがかかったままでも仕組みどおりです。
- エンジンが温まる前(暖機中)
- 駆動用電池(走るための大きな電池)を充電している時(運転している人には分かりにくい)
- 駆動用電池の温度が高い時、または低い時(炎天下に止めたあと・とても寒い日など)
- 暖房をかけている時
取扱説明書には「状況により、ほかにも自動停止しない場合がある」とも書かれています。また、EVで走る「EVドライブモード」のボタンの説明には、炎天下に駐車したあとなど、ハイブリッドシステムが高温の時は切りかわらないことがあると書かれています。
一方で、メーターに警告灯や警告メッセージが出ている時は、画面の指示に従ってください。取扱説明書では、もう一度始動してもREADY(走れる状態)の表示が点かない時は、トヨタの販売店に連絡するよう書かれています。
なお、僕がEVにならないと感じたのは冷房を使っていた日です。取扱説明書の条件に「冷房」とは書かれていません。ここからは、その日の体験です。
親族も乗せて5人で近場へ。行きは約18km/L、30kmの平均は21.7km/L
走った条件
| 距離 | 30km(同じ道を往復。燃費の表示をリセットして出発) |
| 道 | 農道。信号はふつうにある。山を1つ越えるので上り下りあり(行きと帰りでだいたい同じ) |
| 乗った人 | 親族も乗せて5人 |
| 時間・気温 | 11時ごろ・メーターの外気温22度。日差しで暑さを感じた |
| 出発前 | その日はじめての運転(エンジンは冷えていた)。日なたに止めていて、乗りこんだ時は車内がむっと暑かった |
| 途中 | ショッピングモールに長い時間いた。車は屋内駐車場に止めていた |
| エアコン | 冷房・オート22度・内気循環。走っている間はずっとつけたまま |
| ドライブモード | ノーマル |

この数字の意味
行きが終わった時のメーター表示は約18km/L。帰りまで含めた30kmの平均は21.7km/Lでした。行きと帰りは同じ道なので、後半に燃費が伸びたのは、車内が冷えて落ち着いたことが大きいと感じています(体感です)。帰りは、日なたではなく屋内駐車場から出発したことも影響したかもしれません。
注意してほしいのは、エアコンを切ったから燃費が上がったのではないことです。走っている間、冷房はずっとつけていました。
21.7km/Lは、僕の車と同じ時期のS-Z E-Fourのカタログ燃費22.0km/Lに近い数字です(WLTCモード=国が決めたテストの走り方で測った燃費。自分の車のカタログ燃費は、トヨタ公式サイトの「主要諸元表」で、年式とグレードを合わせて確かめられます)。ただ、これは1回だけの数字です。街中や渋滞の多い道、冬の燃費はまだ測れていません。
ちなみに、納車の日に1人で農道を走った日は24.5km/Lでした。その時の条件はヴォクシーハイブリッド4WDの実燃費|好条件で24.5km/Lにまとめています。
走り始めにEVにならなかった理由
同じ操作でも、車内が暑い間はEVにならなかった
この日、「60km/hくらいまで加速してから、アクセルをパッと離す」を試しました。エアコンはつけたままです。
| 車内の状態 | アクセルを離した時 |
|---|---|
| 走り始め(車内がむっと暑く、エアコンががんばっている時) | EVに切り替わらなかった |
| 出発して10分くらい、車内が冷えてきてから | EVに切り替わった |
この日は、ハイブリッド車に初めて乗る人もいました。行きが終わったあと、EVで走る場面が増えてくると、「静かだね」と言われました。
EVになったかどうかは、メーターの「EV」ランプで見ていました。同じ操作をしても、車内が暑い間はエンジンがかかったままでした。車内が冷えてくると、EVで走る場面が増えました。走り始めの燃費が伸びなかったのは、これが大きかったと感じています。
取扱説明書に書いてあること
正直に言うと、EVにならなかった原因がエアコンだけとは言い切れません。この日の走り始めは、次の3つが重なっていました。
- その日はじめての運転で、エンジンが冷えていた(取扱説明書:エンジンが温まる前は自動で止まらないことがある)
- 日なたに止めていた(取扱説明書:炎天下に駐車したあとなど、ハイブリッドシステムが高温の時はEVドライブモードに切りかわらないことがある)
- 車内がむっと暑く、冷房が強く働いていた(取扱説明書の条件に「冷房」とは書かれていない。ここは僕の体感)
どれが一番効いていたのかは、1回の体験では分けられませんでした。ただ、どれも「走り始め」に起きやすいことです。
自分の車で確かめるなら
走り始めの数分だけでなく、燃費の表示をリセットして30分くらい走ってからメーターを見てみてください。あわせて、メーターの「EV」ランプが、走り始めと車内が落ち着いたあとでどう変わるかを見ると、自分の車の様子がつかめます。
暑さ・寒さは我慢しない。我慢せずにできること
「それなら、エアコンを切って走れば燃費が良くなるの?」と思うかもしれません。でも、燃費のために暑さや寒さを我慢するのはおすすめしません。体調が一番です。赤ちゃんやお年寄りが乗る時はなおさらです。窓が曇ったら、すぐに曇り取りを使ってください。
我慢しなくても、取扱説明書には次のようなアドバイスがあります。
- 暑い日は内気循環にする:エアコンの負担が減り、燃費が良くなる(僕もこの日は内気循環にしていました)
- 暖房をかけすぎない:冬は、過剰な暖房を避けると燃費が良くなる
- いらない時はエアコンをオフ:暑くも寒くもなく、窓も曇らない時だけ
駆動用電池も熱には気をつけたい
取扱説明書によると、駆動用電池は冷やされる仕組みになっていて、冷えにくくなると、電気モーターで走れる距離が短くなり、燃費が下がるおそれがあります。また、電池の温度が高い時は、エンジンが自動で止まらないことがあります。
電池を冷やすための空気の吸い込み口は、助手席のシートの下にあります。ここに荷物やゴミを押し込んでふさがないこと、定期的に掃除することが大事です。足元に荷物を置きがちな人は、一度のぞいてみてください。
静かにEVで出たい時の工夫:出発の時だけエアコンを一度オフ
これは燃費のためではなく、夜中などに、エンジンの音を立てずに静かに出発したい時の工夫です。
僕は、ハイブリッド車は出発の時は必ず電池(EV)で動くものだと思っていました。ところがこの日、電源を入れてすぐにエンジンがかかったので「あれ?」と思い、夜中に静かに出るにはどうしたらいいかを試してみました。
この日、出かける時に試しにエアコン全体をオフにしてから出発してみました。すると、EVで走り出すことができました。出発してすぐにエアコンを戻すと、エンジンがかかりました。静かに出られるのは、本当に出発の時だけです。
ただ、僕が試したのはこの日の日中だけで、夜中にはまだ試していません。
- この日は暖かい日中だったので、窓は曇りませんでした。真夏の暑い日・冬の寒い日・雨の日は、まだ試していません
- 窓が曇ったら、すぐにエアコンを戻してください
- 暑い日・寒い日に、長い時間切ったままにしないでください
- 赤ちゃんやお年寄りが乗っている時は、無理にやらないでください
- EVで走っている時は音が静かなので、まわりの歩行者に気をつけてください
ノアに乗っている人へ
90系ノアは、ヴォクシーの兄弟車です。ノアのハイブリッド車の取扱説明書にも、エンジンが自動で止まらない条件として、ヴォクシーと同じ4つが書かれています。ノアに乗っている人も、参考にしてみてください(僕が乗ったのはヴォクシーです)。
冬・暖房の時はどうなる?(まだ試していません)
取扱説明書では、冬はエンジンと車内が暖まるまでエンジンが自動で止まらず、燃料を使うと書かれています。暖房をかけている時も、エンジンが止まらないことがあります。冬の燃費は、僕はまだ測っていません。真夏の燃費も、来年の夏に測る予定です。
まとめ:燃費が悪いと感じたら、この順で
- 故障か確認する:警告灯やメッセージが出ていないか。出ていれば画面の指示に従い、必要なら販売店へ。出ていなければ、まずは仕組みどおり
- 我慢せずにできることをする:暑い日は内気循環、暖房をかけすぎない、助手席のシートの下の吸い込み口をふさがない
- 30分くらい走ってから燃費を見る:走り始めの数字だけで判断しない
- 静かに出たい日は工夫する:出発の時だけエアコンを一度オフ(走り出したら戻す・曇ったらすぐ戻す)
走り始めは、エンジンが冷えていたり、車内が暑かったりと、EVになりにくい条件が重なりやすいです。走り始めの燃費だけで「悪い」と決めつけず、少し長く走ってから見てみてください。僕の場合、行きの終わりは約18km/Lでも、車内が落ち着いた帰りまで含めると21.7km/Lになりました。
冬の燃費や、街中を走った時の燃費が分かったら追記します。
※仕組みや条件は、トヨタ ヴォクシー・ノアの取扱説明書(ハイブリッド車・2024年4月版)、燃費はトヨタ ヴォクシー 主要諸元表(2023年11月版)をもとにしています(2026年10月時点で確認)。燃費は使い方や天気、道によって変わります。

